シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
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ゆらゆら、ゆらゆら。
俺は座ったまま、背中の芹霞を軽く揺らし続ける。
ゆらゆら、ゆらゆら。
久しぶりに再会して。
一方的に怒鳴り散らして。
こんなに頬をじんじんさせて。
俺を怖がらせた挙げ句に、求婚までしてきて。
その後突然――
俺の記憶無いままに着てた…黄色い外套剥ぎ取って。
その後で勝手に俺が裸だと勘違いして。
一人ぎゃあぎゃあ騒ぎまくって。
だけど俺が下に着てたのは――
桜と…何故かペアルックの青い制裁者(アリス)の制服。
思い切り桜に嫌な顔をされた。
その間、手にした黄色い外套を天井から流れ落ちる雨水に浸して。
俺の背後から、腫れた頬を冷やして。
"ごめんね…"
そんな殊勝な…可愛いこと言い出して。
"だけどあたし嬉しいの…"
俺を瞬時にどきどきさせて。
俺の顔を沸騰させて。
俺の気分を持ち上げにいいだけ持ち上げて――
"ティアラ姫そっくりになったから"
そんな失礼なことをのたまって。
ああそうだよ。
俺はどうせ、不細工ワンコだよ!!!
"だけどね…
あたし本当に煌が…"
………俺が?
どきどき、どきどき…。
"すぴ~"
「…寝るなよ、阿呆タレ」
言い逃げか、コラ。
ゆらゆら、ゆらゆら。
俺は座ったまま、背中の芹霞を軽く揺らし続ける。
ゆらゆら、ゆらゆら。
久しぶりに再会して。
一方的に怒鳴り散らして。
こんなに頬をじんじんさせて。
俺を怖がらせた挙げ句に、求婚までしてきて。
その後突然――
俺の記憶無いままに着てた…黄色い外套剥ぎ取って。
その後で勝手に俺が裸だと勘違いして。
一人ぎゃあぎゃあ騒ぎまくって。
だけど俺が下に着てたのは――
桜と…何故かペアルックの青い制裁者(アリス)の制服。
思い切り桜に嫌な顔をされた。
その間、手にした黄色い外套を天井から流れ落ちる雨水に浸して。
俺の背後から、腫れた頬を冷やして。
"ごめんね…"
そんな殊勝な…可愛いこと言い出して。
"だけどあたし嬉しいの…"
俺を瞬時にどきどきさせて。
俺の顔を沸騰させて。
俺の気分を持ち上げにいいだけ持ち上げて――
"ティアラ姫そっくりになったから"
そんな失礼なことをのたまって。
ああそうだよ。
俺はどうせ、不細工ワンコだよ!!!
"だけどね…
あたし本当に煌が…"
………俺が?
どきどき、どきどき…。
"すぴ~"
「…寝るなよ、阿呆タレ」
言い逃げか、コラ。