シンデレラに玻璃の星冠をⅡ


すやすや、すやすや…。


それを見守る玲の顔は…

本当に"愛しさ"を隠していない。


というより、見せ付けてるのか?


自分の罪に…過ちに、気分を下降させて塞ぎ込みそうだった俺の心は、途端烈しい嫉妬に高揚してくる。



おい、玲。


何だよ、その"とろん"とした顔は。

いつにも増して、なんでそんなに"とろん"なんだよ!!



むかつく。


無性にむかつく。



何でお前、そんなにお洒落してんだよ。

何でお前、当然のように芹霞を奪うんだよ。


俺達…立場は同等のはずだぞ!!?

2人の世界に連れて行くなッッ!!!



「話を――

脱線させるな、てめえッッ!!!」



桜の足…延髄直撃。



ああ、くそ。


判ったよ、平常心…。



「で、玲は何を言おうとしてたんだ?」



玲は芹霞を両腕に抱いたまま、顎で真っ暗な奥を示した。


時折…人工的な照明が回ってくるけれど…。



「!!!!?」


その意味に気づいて、はっきりと態度を変えたのは…桜。


「は!!? な、何で…!!!?」



よく判らねえけど…。


床には、俺がしでかしたという血糊が沢山で。


そう、血糊が…。


血が…。



「死体は何処だ?」


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