シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
「"約束の地(カナン)"の隅々までって…何でこの時期、それが必要なのか。紫堂が隠れていないか確かめる為…とも言い切れない。だったら、さっさと久涅は動き回っているだろうさ。それだけの力がある。
それをわざわざ…カメラを通そうとしているわけが判らない」
その通りだ。
「ボクが…せめて師匠みたいに頭がよければなあ。
なあ、もし久涅の言う通り…生中継にセットだ何だと大がかりになるのであれば、それでなくともZodiacが来るという話題性十分なら。外界とを繋ぐ電波の大きさはかなりのものだろう。
その電波にのせて、ボクは…予(あらかじ)め師匠と示し合わせた方法での連絡をしてみるよ。
"約束の地(カナン)"が独立した電気体系を持っているが故に、連絡がとれていないというのなら、例外的に割り込む外界の大量の電波…テレビという存在は大助かりだ」
そして笑う。
「師匠は用意周到だから、沢山の"もしも"用に、前もって色々設備していてくれるから本当に助かるよ。
よし、不肖弟子はやるぞ~!!!
君は君で頑張れよ、女装で」
俺は、屈辱…。
「じゃあボクはそろそろ前準備を…って…あれ?」
遠坂は変な声を出して画面を見て、そして突如、キーボードを早く叩き始めると、
「ええええ!!!?」
雄叫びのような声を上げた。