シンデレラに玻璃の星冠をⅡ

遠坂が"人工生命"みたいだと言ったそれ。


人工知能のような知能系ではなく、

生き残りを賭けたような生態系。


まるでそんな世界が画面に展開されているように思えたんだ。


そして同時に…

感じるのは何かの"意志"。


本能的な生態系の中で、感じる何かの意志。


俺は機械語なんて判らないけれど、言うなれば…言葉が判らぬ声のような、そんな不可解な音を感じて。


レグの人工知能の意志?


まさか。


あれは、玲と遠坂が処理をして消したはずだ。

今在るのは残骸。


人工知能が独自に拡張して創り出した、高性能機械としての…遊園地を動かせるまでの電力を適切処理できる、盛大な機能だけの筈だ。


そこには…人工的にしろ、意志はない。



その時――


「何か…声のような音、

聞こえないか?」


そう言ったのは、司狼。


「うんうん、旭も何か聞こえる」


呼応したのは旭。


「君達もか!!? 

ボクは自分がパニクって幻聴が聞こえていたと思ってた」


同調したのは、遠坂で。


「お前は、どうだ? 紫堂櫂」


司狼の金色の瞳に見つめられ、

俺は頷いた。



全員聞こえるということは――

錯覚ではないと言うことか。
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