時空恋愛 陰陽師と新撰組〜弐〜
暫くして、座敷わらしに姫に乳をと母親は言った

座敷わらしは、母親に尋ねた、

『どうして、こちらの姫には乳を含ませませんの?』
それに対して母親は、さらりと、

『先の子供に含ませたら、もう出ないようなの』

悲しそうにそう語ったが、座敷わらしのなかでは、

決して蔑ろにしたつもりはなかったのだろうが、

出なくとも、乳を含ませる、
いや、抱きしめるのが普通だと、座敷わらしは怒り顕にした、
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