白緑蝶"vacances【続2】
痛い・・・

帰らない貴方を待ち続けた私
はこう想った・・・

テオさんや真澄から昨夜遅くに
この事情を聞かされたけどソラ
ならどんなに酔い潰れ不利な
状態だったとしても、必ず私の
元に戻って来てくれると信じて
た。

信じてたのに、ソラはここへ
戻る事なく、朝はやってきた。

トントントン・・・

「ヒワ、起きてる?大丈夫」

「・・・・・・」

「大丈夫なわけないか」

ドア越しに聞こえる百枝の声

「ねえ、ヒワ、ソラさんのこと
 信じてあげようよ
 
 きっと何もないわ
 
 だって彼はヒワのことだけを
 愛してる」

「私だって・・・信じたい
 
 信じたいよ、だけど
 ソラは帰ってこない

 なんか、よくわかん・・・」

「ひわ」

「何も・・・

 聞きたくない」

愛しい貴方の声を聞くのが

悲しい・・・
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