白緑蝶"vacances【続2】
「ステータスシンボルの一環
 だから・・・
 
 豪邸、別荘、高級外車
 貴金属、ブランド品・・・
 それ等は全て自分の
 社会的地位や成功を
 象徴するもの
 
 自らを着飾り立て華やかな
 場に存在するこの時こそ
 ある種の優越感を得られる

 金持ちの道楽、気晴らし」

「それって、楽しいの?」

「さあ・・・」

私は洋服を選び、美容院で
ヘアーメイクを済ませ、今

今回のパーティーの会場となる
タマラさんのお父様のマリブ
での豪邸へと向かっている。

『ひわ、今どこにいる?』

貴方のさっきの電話の声
私のこと心配してた。

ソラは着替え済んだかな?

ゆらは百枝に預かって
もらうのかな?

「はあ・・・」

私は深く、ため息をつく。
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