白緑蝶"vacances【続2】
私は、テオさんから離れる。

「もう、大丈夫
 テオさん、ありがとう
 
 こんな事に付き合わせて
 ごめんね」

「君達を巻き込んだのは僕だ
 すまない」

私は、何も言わず顔を左右に
振った。

「テオ、貴方の一番大切な人
 って彼女のことだったの?」

「そうだ

 タマラ、おまえは本当に
 バカな女だ・・・

 僕は、ヒワを傷つけたおまえ
 を二度と許さない」

テオさんの本当の心は私と同じ

ソラを奪った彼女のことが許せ
ない。

「Tamara
 
 Don't disappoint me」
-私を失望させないでくれ-

テオさんの言葉を受けてタマラ
さんは、テオさんが愛している
のは、本当は私だったのだと
勘違いをして、愛する人を失望
させてしまったことを酷く後悔
し、この場所からいなくなって
しまった。
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