白緑蝶"vacances【続2】

其々の想い

濡れた髪をお団子ヘアにまとめ
いつもよりもおとなしめに可愛
らしくお洒落をした百枝は真澄
と共にサンタモニカまで出かけ
て行った。

百枝が出かける前、私は百枝の
本当の気持ちをどうしても知り
たくて、彼女の部屋で少しだけ
話をした。

「ヒワ、ごめんね

 何だか、ややこしい事に
 なって・・・」

「何で、モモが謝るの?」

「だって彼は・・・ヒワ
 アンタの元彼で彼の事で学生
 時代悩んでる姿を私は間近で
 見て知ってる

 彼、マスミさんの事を好きだ
 って泣いてるヒワに、そんな
 男、さっさと別れろって何度
 も言ったよね、私・・・」

百枝は、過去を思い出して深い
ため息をつく。

「もうそれは昔の話でしょう?
 何、遠慮してんのよ
 そんな昔の事、関係ないよ
 ・・・・・・
 それよりも、モモ
 マスミのこと、本気なの?」

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