白緑蝶"vacances【続2】

Baby*Blueな気分

翌日・・・

ここは、ロサンゼルス空港。

テオさんと別れの時。

私達は気づいてる、きっと
テオさんとは今後、何年も
会えないだろうことを。

何ともいえない空虚、寂しさ
がみんなの胸を締め付ける。

笑って別れなくちゃ・・・

「じゃあな、テオ」

「じゃあ・・・」

テオさんは別れを言う真澄の
ことを呼び止めた。

「マスミ、彼女、まだ
 ご機嫌斜めなのかい?」

ヤマトの傍に立つ百枝は真澄
と目が合うと、サッと視線を
逸した。

「ああ、まあな
 
 ほんと、女つーの
 
 俺には理解できない」

「アハハハハ
 確かに複雑だからね」

テオさんの笑い声に釣られて
ソラが二人の会話に加わる。

「何、言ってんだよ

 男も女も、単純な生き物
 成るように成る」

「ソラ、君が言うな」

「ソラ、おまえが言うな」

重なり合う、テオさんと
真澄の声。
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