白緑蝶"vacances【続2】
「うん、大丈夫」

「ソラが怒ってるのは
 今だけだ
 
 話し合えばわかってくれる」

真澄は私の頭を撫でてくれた。

「ほらね
 
 ヒワが泣けば、マスミさん
 貴方はすぐにそうやって
 寄り添って手を差し伸べる」

あっ、私ったら、つい真澄に
甘えてしまった・・・

私は、真澄から距離を取る。 

「どうせ、貴方の中では
 ヒワに黙っててと言われた
 くせに、ソラさんに話しちゃ
 った私は悪者なんだわ」

「そんなこと、俺は思ってない
 
 モモちゃん、俺の気持ちは
 ・・・」

「無理して、私をすきなふり
 しなくていい
 
 遊び相手なら他あたって
 友達と拗れる恋愛なんて
 したくないから・・・

 ヒワ、ごめん
 こうなったのは私のせい
 
 だけど、薄情だとは思うけど
 私、今日は帰らせてもらうわ
 
 マスミさん、ヒワのこと
 よろしくお願いします

 ヤマト、帰りましょう」

「モモ・・・」
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