白緑蝶"vacances【続2】
「あれじゃないよ

 ソラの知らない
 
 もっと、ノーマルで
 もっと、レースヒラヒラで
 もっと、ラブリーで
 
 ちょっと、セクシーな
 
 真っ白なやつ」

「何で?」

『俺が好きだって言えば
 みんな着るもんだ』

貴方に、私は言う。

「だって、ソラが好きだって
 言えば私だって着たいもん」

「ダメだ

 許可しない」

「そんなぁ、新調したのに?

 もったいないよ」

「じゃあ、今夜
 
 俺だけに着て見せて」

ソラは甘い瞳で私を見つめる。

「バカ、タマラさんみたいに
 このビーチで着るもん
 
 絶対、着るもん」

貴方は、駄目だって何度も何度
も言うの。
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