白緑蝶"vacances【続2】
「・・・
 だけど、貴方に出会って俄然
 興味が湧いてきました

 ぜひ日本に戻った際は聞いて
 みたいと思います」

「・・・・・・」

空は、手渡されたお酒を飲んで
酔いが周り黙っている。

「カツキさん、お住まいは
 日本なんですか?」

「はい、僕は日本で親の代から
 続く仕事を任されていますの
 で、こちらには休暇を取って
 タマラのご家族に結婚後の
 挨拶がてらやって来ました」

「じゃあ、タマラさん
 君も日本に?」

「いえっ、私はまだほとんど
 こちらに滞在しています
 
 今後も日本とロスを行ったり
 来たりする予定でいます」

「そう・・・」

タマラが日本に住むとなれば
何だかややこしい事になりそう
だと思った真澄はタマラの言葉
にホッとしたのだった。

「ソラさん、相当酔いが回って
 きたんじゃないですか?
 
 お辛そうだ
 
 僕達の事はいいから、もう
 お帰りください、早く

 ヒワさんが心配されますよ」
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