白緑蝶"vacances【続2】
「ああ、わるい・・・フー
 今度、つきあう・・・」

空の呂律の回らない声に、漏れ
る息遣いは耳に心地よく

空を支えるテオの口元が緩んだ
事を見逃さなかったタマラの心
の奥は嫉妬の想いに支配される

「ソラさん
 気にしないでください」

「ねえ、あなた、あのお話は
 皆様に連絡しなくても
 よろしいの?」

空を帰さないようにするタマラ

「ああ、そうだったね
 大切な話があったんです

 例のパーティーの件なの
 ですが・・・」

「タマラ、カツキ君
 やっぱり、ここに・・・」

その時、向こう側から二人の名
を呼ぶ男性が現れた。

そう彼、タマラの父親がやって
来た。

「君達も一緒だったのかい?
 
 明日のパーティーの話は
 もう聞いたかね

 是非、いらしてください」
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