ケモノ女が愛するオトコ〜草食男子の扱い方〜
勇気は一瞬、私の目を見つめ返したが、いつものようにスッと視線を下に向けると俯いた。
私は……じわじわと溢れ出ようとする涙を必死で堪える。
……分かっていたわ。
彼にそんな気持ちはない。
私みたいな女の言う事を死ぬまで一生、聞いていたいはずがないじゃないの。
ライオンと目が合った、ウサギみたいなものよ。
「………愛してるよ、俺も。
宮岡さんに負けないくらいに。
……結婚だって…千歳がそうしたいのなら…」
「……!!!」
パシッ!
彼の頬を思い切り打った。
「……」
頬を押さえて彼が私を見る。
「バカにすんな!!」
「……」
私は涙でぐちゃぐちゃの目を勇気に鋭く向けた。