ケモノ女が愛するオトコ〜草食男子の扱い方〜


思えば、目が覚めた瞬間に勇気が隣にいたあの日から私は彼をずいぶんと振り回してきた。

………あれ。違う…?

私が勇気に振り回されているのかしら。

……どっちでもいいわ。

彼はそんな私を好きだと言ってくれるし、私も勇気が本当に好きだわ。

だって、勇気ほど『いじりがい』のあるオトコなんてそうそういないもの。

私は彼をまたしてもジッと見つめた。

「………?何……?」

そんな私の視線に狼狽え始め、視線を泳がせるように彼の大きな目がキョロキョロと動き出す。

………そうそう。
この怪しくキョドる仕草。

………堪らないわ。

私って……つくづく獲物を前に張り切るケモノだったのね。

……もどかしさも、イライラも……、
思えば彼の最大の魅力なのかも知れないわ。





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