片翼の天使たち~fastlove~
私の予感は大当たり。
このあと、空いてたからって20回もジェットコースターに乗り続けた。
「うげ…。気分最悪…。」
「バーカ」
「うざ…。」
「遥翔が乗ったんでしょーが」
乗り終わった頃には、もう遥翔はダウン。
口元を抑えながら、顔を真っ青にしていた。
ってゆか…
どこにいったの。あの白状な人たちは。
ま、いっか。
後で出てくるよねっ。
「遥翔、やっぱり絶叫系無理だったんじゃん」
「うっせー。俺に苦手なもんなんて存在しねぇんだよ。覚えとけ」
この俺様強がり王子め……。
今にも倒れそうなくせに、何言ってんだか。
「ハイハイ。覚えとくよ。遥翔は絶叫系が苦手な強がり王子だって、ね?」
「……後で覚えとけ」
「さっきも聞いたよ?そのセリフっ!」
「先輩を尊敬しやがれ、ドアホ」
「あれっ?先輩だったっけ?」
「……」
あ。ヤバ…。
今遥翔、絶対ピキッて来てた。