ショコラ~愛することが出来ない女~

 それからの一週間は飛ぶように過ぎた。
再び雑誌の締め切りに追われ始めた私は残業が多く、庄司くんとも連絡が途切れがちになる。

それでも、毎日のメールは欠かさず送られてくるのが嬉しかった。

たまに電話もする事もある。
日常話が殆どで、あまり舞ちゃんことは話さない。
それは会えないときの電話だから敢えてしないのか、それともわざと話を避けているのか、考え出すと悩ましい。

でも私から話を振るのも躊躇われた。
だって、引き取って一緒に育てましょう、なんて言えないもの。


 そうしてお盆休みがやってくる。
今日は、庄司くんを詩子に合わせる約束の日だ。

午後から待ち合わせをして、詩子の仕事終わりの時間まで、両親のお墓参りをすることにした。
庄司くんは床屋に行ってきたのか髪がさっぱりしていて、いつもよりも若く見えた。


「ご両親ともいないと寂しいでしょう」

「そうね。まさかこんなに早く死なれるとは思ってなかったから」


お線香の煙が風にたなびく。
私の両親が生きていたら、彼のことをどう思っただろう。

こんな若いの捕まえて、あんた本当に大丈夫?

そう言ったかしら。


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