ショコラ~愛することが出来ない女~
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 その日の夕方、私はただいま原稿待ち。


「桂木さん、珈琲どうぞ」

「んー、ありがとう」


今回作ってもらってる原稿は、『家庭を職場にする方法』ってヤツ。
と言っても在宅の仕事についての企画って訳じゃなくて、主婦の仕事の見方を変えましょうって事。

自分は家庭という職場の本部長で、電化製品はその部下。
彼らに指示を出し采配をふるう。

『仕事』という意識で臨めば、家事の能率も上がるはず。
というのがコンセプト。

その原稿をかいてもらってるんだけど、中々納得いくものがかいてもらえない。

イライラする私に気付いてか、抱えてる仕事のない女子社員が隙あらば珈琲を持ってきてくれる。


「すいません。編集長お待たせしました!」

「ん。見せて」


担当者の長井ちゃんがメガネを直しながらやってくる。

直し原稿をチェックする。
あー、直したところに誤字発見。


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