ショコラ~愛することが出来ない女~
残った庄司くんとやらは、私に向かって笑顔を見せると口を開いた。
「桂木さん、よろしくお願いします。
俺、今回の話いただいて、楽しみにしてるんですよ。
桂木さん有名だから。どんな企画出すかわくわくしてます」
「……あなたも一緒に考えるのよ? 私一人に押し付けないでよ」
「はい、もちろんです」
にこにこと笑う彼。
若い女の子だと内心は「このおばさんが」って思っているのが伝わってきたりするけど、彼はそう言うのがなかった。
純粋に尊敬されてる?
そう思うのは図々しすぎるか。
でも悪意がないのは見てとれた。
「じゃあ早速考えましょうよ、桂木さん」
そして意欲もある。
ソフトウェア関係の雑誌からこんなファッション誌に回されたことによる不満はないのかしら。