ショコラ~愛することが出来ない女~


「その前に、庄司くんの今まで担当してた雑誌の事を聞かせて?」


今でも『美人ですね』と言われる微笑みで聞いてみる。
一緒にやる相手の事はそこそこ知らないとね。

庄司くんは、一瞬驚いた様子を見せたものの首の後ろをかきながらポツリポツリと話し始めた。


「ソフトウェアマガジンで、役立つフリーソフトについての記事をまとめたりしてました」

「スマホとかについては?」

「多少は。これがあると便利なアプリ紹介ってのはやったことあります」

「そう。じゃあそっち方面に相談できる知り合いっている?
商談ベースになる前に、こういうアプリはつくれるか、とかいう相談する相手」

「あー。まあいますよ。紹介しましょうか?」

「いいえ。私が直接知り合いになると色々面倒だからいいわ。あなたに聞いてもらう程度にとどめておけば、もし仕事にならなくても、私の反対があったって事にすればあなたのメンツもつぶれないでしょ」


私がそう一気に言うと、庄司くんは目を丸くして私を見た。


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