ショコラ~愛することが出来ない女~
「でね、考えて欲しいのは『20代の女性の望むこと』は何かって事。
庄司くん、奥様は?」
「あ、はあ。……いますけど」
目をそらして顎をかく。
なんだ? 怪しいな。
「じゃあ色々聞いてみて?
可能なら奥様のお友達関係にも。
リアルな意見が知りたいの。
私も娘に聞いてみるから」
「桂木さんの娘さんってもう20代になるんですか?」
「ええ。春で22歳になるのかしら」
「見えませんね。そんなに大きなお子さんが居るようには」
庄司くんはにこりと笑うと、視線を私へと戻した。
「その年まで夫婦円満に暮らせるコツを教えて欲しいです」
「え?」
「俺たち別居してるんです。娘が一人いるんですが。多分あっちが親権を持つことになると思います」
「……それは、ごめんなさい変な事聞いて」
「いえ」
困ったように笑われて、私も困ってしまう。
だって、私だって人の事言えないのに。