錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-
「……なあ、ネリネ」

「なに?」

「なんでこれ、くれたの?」

「えっ!?」

 唐突に問いかけられ、ネリネは体を強ばらせた。

「記念日とか、誕生日とかじゃないのに」

「そ、それはぁ~」

 目を泳がせ、頬を赤らめる。

 それだけでネリネの気持ちが充分にわかった。
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