〜☆恋愛学園物語☆〜（学園編）

「いいですよっ全部食べて」

「いっいいのっ？でっでも悪いよっ、りょう君が食べたかった物だから
それにまだイベントもあるし、足りなければ、
また別の物食べるから」

リョウ君は、
微笑み、
フランクフルトの残りを
たいらげた。

「すみません…全部食べてしまいました…」

「ううん…気にしないでっ」

本当に申し訳なさそうに、謝るリョウ君

吊りされげられた、
ちょうちんの明かりで、
リョウ君の顔が、
明るく見える。

隣の木で二人で抱き合うカップルの姿が目に入り、
少し複雑な気持ちに…。

「菜月さん…どうかされ
ましたか？」

「うっううん…
何でもない…
ちょっとここは…」

木の傍を離れようとした、瞬間後ろから、
抱き着いて来るリョウ君。

「？リョウ君…」

「しばらくこうしていてもいいですか？
菜月さんと、
こうして一緒に居られて、僕…嬉しいです」

ぎゅとされ、
りょう君の体温が、
手から感じとれた。

「菜月さん…」