〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
私は、ショウゴ君に
なぜリョウ君の部屋に来たかを、その後に話した。

「…っで…みゅうなさんからが来て
もしかしたら、男性寮に居るかなって」

ショウゴ君は少し
頭を抱える…。

「あぁ…つまりその
リョウってヤツの弟が居なくなって、
変になったリョウの部屋に居ないか、探しに来たってわけだよなっ?」

私は、震えが治まり
まともに立てる様になった。

「…うん、それより
ショウゴ君私の事をあの時助けてくれてありがとう…もう大丈夫なの?
足骨折したって、同じ部屋のかのんさんから、
聞いたけど」

ショウゴ君は、
足を上げ大丈夫って顔を向けている。

「ほらっ…平気平気
心配すんなっ!
俺は大丈夫…」

“ガサッ”

私は、ショウゴ君に
抱き締めた…。

好意なのか、よくわからないだけど私を二度も助けてくれた事が嬉しかったかも知れない。
「…何も心配すんなって…
何かあれば俺が絶対に助ける!」

「…ダメだよっ…
怪我してまで守るなんて…」
ショウゴ君は、
私の言葉にぎゅっと抱き締め返して来た。

「わりぃ…けどっ一度言ったことを取り消すのは、
男がすたる…」

口から出た、
吐息が耳にかすかにかかり、ビクッと反応した。
ショウゴ君の、温かい温度が、身体に伝わる。

「…それよりだっ
リョウってヤツは、
気に入らないが
その弟探すんだろ?
俺も探してやるよっ…、
また何かあったら困るからなっ」

ショウゴ君は少し、
笑顔を向けると。
私の手を引き、目を閉じた。

“グォン”
っと、ショウゴ君が光り
…。かすかに髪や着ているものが風を切った様に揺れる。
「ふぅ〜ここには誰も居なさそうだっ」

ショウゴ君は、
中に誰か居るか見分けたかの様に口を開いた。

「…今の業(わざ)」

ショウゴ君は、
手をかざすとポワンっと
星の円陣が現れた。

「どうも…俺の中に現れた、人を探す為の力が目覚めたらしい…、聖霊の力とは異なる力の方が解りやすいか?」

私は首を振りびっくりした
「私にもヒ‐リングの力があるから、それと似たような事何だよねっ?」

ショウゴ君は、病院の中で私と同じように
何かを触り、力を得たらしい、この学園のどこかに
もしかしらまだ、他にも
力がある気がした。

不思議な魔法の力が。
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