今日で終わりにしてくれますか
回される腕の温かさに、また私はオカシクなるのだろう
「ふ、・・・・たち、橘くん、あ、あのね」
「うん」
「わたし、私まだこわいから・・・・いなく、ならないでね」
「うん」
「・・・居なくなったら、嫌いになるからね」
「え¨」
冗談に聞こえない!そう言って慌てふためく彼を横目で見て、私は幸せだ、と自己完結した
締め括らなければ、イケナイと思ったから
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「最近、放課後に何処に行ってるの?」
「え?」
「放課後になると、ここ最近やけに嬉しそうじゃない。何か理由でもあるの?」
不思議そうな百合亜に思わず息が詰まった。何故だ。私そんなに分かりやすかったのかな
「え、えーっとね」
正直、どう返答すればイイのか悩む。橘くんのことを話すなら、私のこの逃避を打ち明けなければならない
それは、とてもじゃないけれど勇気のいる作業で
だからだろうか
「・・・・ちょっと、ね」
小さく丸まるかのように、塞ぎ込んでしまいたい。何も聞くことがないように、深く深く、底の底まで
『アカリちゃんには、俺がいるでしょ?』
彼の言葉に囚われたみたいに、もがいても動けなくなってしまって