海桜
や、気合い入りすぎでしょ。

土方さん……。

わ、でも沖田さんの雰囲気と目付きが

変わったね。

少ーし、だけど。

おそらくまだ本気出してないねー、

隙は全くないけど。

様子見ってところか?

僕は木刀を片手に持ちダランとしている。

だって構え方とかよく分かんないし?

沖田さんは警戒する必要がないと思ったのか

一気に踏み込んできた。

木刀を何度も何度も振りかざされるが…

木刀を使わずに避ける。

そんな俺にしびれを切らしたのか

「っ、いい加減本気になって下さい!!」

なんて言ってくる。

「何でですー?沖田さん、

貴方も本気じゃないのにー。」

「っっ!分かりました。

本気で行きます!!」

雰囲気と目付きが

さっきと比べ物にならない位

冷たくなった。

そして構えた。

おそらくあれは三段突きの構えだろう。

あの、踏み込みの音は一度しか聞こえないのに

気づいたら三回突かれている…

沖田総司が最も得意とした攻撃。





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