Sugar × Spice Ⅲ〜ハジメテは年下幼馴染〜
私は慌てて携帯を見る。
確かに、そのメールは受信していた。
受信した時間には、私は今日に備えて早々と夢の中にいたはず…。
だけど既読になっているということは、もしかして寝ぼけて開いたのかな…
「ほ、ホントだ…ごめん…」
私はまた、涼に謝った。
「….ったく、人騒がせなやつ」
「だって……きゃっ」
そう言って涼は、私の腕を引っ張って抱き寄せた。
「…やっぱ出かけんの中止」
「え、じゃあ私…」
私は帰るよ。涼はレポート、終わらせないと。
そう言おうとした時、涼の唇が私の言葉を塞いだ。
「んっ、ちょ、涼っ…」
涼の深い深いキス。
触れただけで、まるで魔法にかかったみたいに、すぐに意識が朦朧としてきた。
…….だ、ダメ…
さっきのさっきで、また変になっちゃう…
だから、これ以上は…
「涼ー、お友達がみえてるわよー」
階段の下から、突然のおばさんの声に私は意識を取り戻した。
「…ちっ、なんなんだよいつも…。
ちょっとまってて咲」
おばさんの声に小さく舌打ちをして、不機嫌そうにつぶやくと涼は部屋を出ていった。
私は涼が部屋を出ていったとたん、ベッドに崩れ落ちるように倒れた。
…あ、あぶなかった……
今の流れは、“そういうこと"になりかねないものだ…
邪魔が入ってホッとした反面、
涼にキスされただけで湧き上がったこの熱を、どう沈めたら良いのか分からなくて困ってしまう。
私はベッドのシーツに顔をうずめた。
沈まれ…沈まれ…このモヤモヤ…早くどっかいって…
あぁ….でも涼のにおいかいでたら、また…
…………
………もうっ、良い加減にしろ私!!
私はバッと起き上がると、部屋を出て階段を降りた。