咲き舞う華は刻に散る


その夜。



美桜里は戦力として、近藤達と池田屋付近の路地に身を隠していた。



新選組は今、体調を崩している者が多く、三十数名しか動ける者は居なかった。



そんな中を隊を近藤隊と土方隊の二つに割り、池田屋と四国屋に行く事にしたのだ。



普段長州は池田屋を多く利用している。



しかし、企てが露見しているかもしれない時に、普段利用している宿を会合場所に選ぶとは思えない。



よって、四国屋を本命と読んだ近藤は土方隊に二十四名、自分の隊に八名と割り当てた。



人数の少なさに不安を感じた土方は美桜里に近藤隊に入る事を命じた。





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