咲き舞う華は刻に散る


「馬鹿馬鹿ばーか!何故、あの馬鹿(永倉)を止めないんだよ!」



「馬鹿って俺のことか!?」



「他に誰がいるんだよ!」



突然話に混ざってきた永倉を美桜里は睨みつけた。



永倉は再び落ち込んだ。



「あ~あ、俺が悪かったよ」



「何なんだよ、そのやる気の無い返事は!?もう土方も馬――」



すると、急に美桜里は土方の胸にバタリと倒れた。



土方は驚いたように、彼女の顔を覗き込む。



「――すぅ………」



寝息を立てていた。



「寝たのかよ…」



土方は小さく息を吐くと、髪を掻きむしった。







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