咲き舞う華は刻に散る
「何故、咳込んでるんだ?」
「お前もこれ食ってみろ」
土方に残っているお握りを勧められ、美桜里はそれを食べた。
「うっ…、ケホッ、ケホッ!しょっぱい!」
今食べたお握りのしょっぱさは言葉では表現出来ない程だった。
しいていうなら、塩の塊。
よくこんなにしょっぱいものを大鳥は平気で食べたなと美桜里は感心した。
「もしかして、大鳥さんって…」
「「味覚音痴?」」
土方と美桜里の声が重なった。
そして、同時に吹き出し、笑い声を上げた。