失恋夢
空を見上げるともうオレンジ色に染まっていて、時間は止まってくれないことを改めて思い知る。


このままだと、すぐに明日になってしまう。


「このままどこか違う世界に行けたらなぁ....」

ボソッと子供のようなことを呟いてしまう。


言葉にしてしまうと馬鹿らしくて笑える。


頭の中ではそんなこといつも考えているのに....



なにも出来ない、何にも興味がわかない自分にいつも幻滅していた。


だから何か大きな出来事があれば自分を変えられるかもしれないって、くだらない妄想繰り広げてた。


そんな俺に声を掛けてくれた先輩....


初めて心ひかれた存在。





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