夏色狂想曲
笑 花 、 笑 っ て
風に乗って、確かに皐月の声が聴こえたんだ。
一瞬、温もりが頭を撫でたんだ。
皐月、皐月、皐月、皐月
振り返りたい、振り返らない、もういない、モウイナイ。
モ ウ イ ナ イ 。
あああああぁあああぁああぁ
声にならない叫びをあげて、無我夢中で土手を駆け降りた。
―――――――――――
笑花が最近寂しそう
今が幸せ過ぎるからって
幸せ過ぎて寂しいって、
ほんとに面白い奴だな
―――――――――――
勢いがつきすぎてこけそうなんて、そんなこと気にしない。今すぐにでも、もっと速く、音よりも、光よりも速く、皐月の元に飛んでいきたくて仕方ない。