好きだから。


あたしらは、フロアの隅の席に案内された。



「えっとね、私、このマンションの受付してる、
安藤律子(アンドウリツコ)と言います。」


そう言いながら名刺を出す、安藤さん。




「あたしは、麻生未来です。
で、こっちが、九条雄大。」



「うんうん。聞いてるわ。」



安藤さんは、少し笑って、話始める。

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