【完】最初で最後の恋
「あたしも、瞬の傍にいたい。瞬と、ずっと一緒にいたい。瞬を支えたいし、瞬に支えてほしい。あたしも、瞬にとってあたしが最初で最後の恋であってほしい。…あたしなんかでよかったら、喜んで!」
ま……じで?
「よっしゃぁぁぁぁ!」
俺はこれでもかってくらい叫んだ。
「絶対、幸せにすっから!」
「うん。幸せにして?あ、ちょっと違うな。幸せに、なろうね」
俺は奈央の指に、指輪をそっとはめた。
そして、視線があったとき…
温かい、キスをした。
キラキラ輝く、夜景と星空に負けないくらい、奈央の涙は綺麗だった。

「ずっと、一緒にいような」
「うん…!」
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