【完】最初で最後の恋
「奈央…」
「ん?」
視線を夜景から俺に移す。
「なんか、この場所で?ってクサイって感じのこと言うけど、笑うなよ?」
「うん?」
「…奈央。今まで、奈央には辛い思いさせてごめん。奈央が傍にいてくれたから、俺は今ここにいれる。すっげぇ感謝してる。これからも、俺の傍にいてほしいんだ。ずっと、一緒にいてほしい。奈央に支えてほしいし、奈央を支えたい。奈央にとって、俺が最初で最後の恋になってほしい。奈央…。俺と、結婚してください」
俺は指輪の箱を取り出し、それを開けた。
奈央の瞳から、涙が一筋流れた。

「返事、聞かせてください」

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