Believe
第3章
翌朝。緊張と興奮で良く眠れなかった。

部屋の窓を開けると心地好い風と春の匂い。

そして、澄みきった青空。

今日はいよいよ稲葉さんに会えると思うとドキドキが止まらない。

夕方になり、そろそろ出掛ける準備をする。

軽く化粧をして、昨日買った洋服を着る。

私が選んだ洋服は『ワンピース』

準備も終わり、家を出た。

家からコンビニまで近いので歩いて行く。

緊張しているせいか、足が震えているのが分かる。

10分くらい歩くと待ち合わせのコンビニに着いた。

遅れると悪いので早く家を出て来たけど早過ぎたみたい。

私はとりあえずコンビニの中に入り雑誌を読んだ。

この待っている時間が本当に緊張する。

手に取った雑誌のページを捲っていたら、そこには稲葉さんが載っていた。


とその時、鞄の中で携帯が鳴った。

「はい、もしもし」

「もしもし、着いたよ」

「は、はい。今行きます」

と私は雑誌を棚に戻し外に出た。

辺りをキョロキョロしていると

「こっちこっち」と稲葉さんが笑顔で立っていた。

私は軽く会釈をして、稲葉さんの所に行った。
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