タイムリミット



だんだん、意識が遠くなっていく



「芽衣ッ!大丈夫!?」


心配そうな綾乃



"さっきはありがとう"


ダメだ…声が出ない



もう、



死ぬのかな?



あぁ、せっかく大会のために練習したのに。



せっかく…




真っ赤な世界が


闇へ染まっていった



光なんて、ない。




「――芽衣ッ」

< 7 / 40 >

この作品をシェア

pagetop