タイムリミット

死んでない。


ちょっと安心感が芽生えた



よかった、生きてる。




「旭サン、ここがどこだかわかりますか?」



「…」


声が出る自信がなくてただ頷いた。





なんども、


なんども。



生きてる。それが、嬉しくて



「そうですか。それはよかったです。貴方は一時期死にかけたんですから。でも安心してください。まだ回復していないのでしばらくは入院してもらいます」




あ、





思い出したくことを



思い出してしまった。


そうだ。


車に引かれたんだっけ…


さっさと医者が出て行くと看護士はにっこりと微笑み医者の後をついていった






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