キミに送る約束~空に向かって~
あたしは腹が立って慧のペースから
ずらして早く歩く
「おいっ!心愛っ!」
追いかけてくる慧を無視してあたしは
人ごみの中をかき分けて走る。
「心愛っ!」
後ろから慧の声が聞こえる
その声から逃げたくてあたしはもう人ごみを
無視して夢中で走る
─ドンッ
「きゃっ!」
途中で誰かとぶつかったあたし。
地べたにお尻がついて痛い
「いたたた...すっすみません。」
「いってー!おい、いきなり走ってくんなよな。」
「うぅ...すっすみませ...ん。」
ぶつかった相手は2人組でいかにもチャラく怖い
2人もピアスの数も数え切れないくらいあるし...
1人髪は金髪に白いメッシュが入っていた
もう1人も似たような髪形
ライダースのじゃけっとにごっつい指輪。
光ったチェーンで目立ちまくり
2人とも似たような格好をしていた
「はー、痛いな。これはちょっと病院行かなきゃ
やべえ打撲かもしれねえ。」
「まぢ?大丈夫かよー。」
はっはあ?それくらいで打撲?
「あっあの、打撲なんて...それくらいじゃ
しないんじゃ...「ああ゛!?姉ちゃんからぶつかって
きた癖によく言うなー。」
ひっひいいいいいい!