Kissしてダーリン[短篇]
最後まで言う前に敦の声が遮った。
「こんな暗いのに一人で歩くな。……心配すんだろーが。」
「…心配?」
耳元で聞こえる声にドキドキする。
私の頬は自然にピンクに染まる。
「誰かに声かけられたらどうするわけ?」
ねぇ、さっきのは怒ってたんじゃないの?
私の心配をしてくれていただけ?
敦の優しい声に、言葉に泣きそうになった。
そっと体が開放される。
「泣いてるし。」
「だって~」
ちゅっ
目じりにキスが落ちる。
「…一緒に寝る?」
「~~っ//」
にって笑った顔は、いつもと同じく意地悪だった。