悠久の祈り -春宵夢想-


「俺達も手伝うよ」




瑛司さんや七重さんまでもが私を変えようとしてくれている。



私はたくさんの人に支えているのだと実感した。




すると、自然に涙が零れた。




頬を伝う雫を歳三さんの綺麗な指が拭ってくれる。




「どんな汚れも俺が白に変えてやる。だから…、俺と夫婦になってくれ」




二度目の彼からの求婚。




彼なら…、彼らなら私の汚れを白に変えてくれる気がする。






< 96 / 128 >

この作品をシェア

pagetop