鈍感王子にご注意を
優しすぎて...だけど時々不安。
わがままだって分かってる。
玲奈ちゃんからは十分羨ましいとか
言われたけど...誠くんは
優しすぎて何も気づいてくれない。
鈍感っていうか.....
何なんだろう.....。
「恵美ちゃん。着いたよ♪」
誠くんが合鍵で私の部屋をあける。
1LDKのちっちゃな部屋。
1人暮らしにはちょうどよくて
気に入っている。
朝急いできたから閉めたままのカーテンを
私はあけた。
カーテンのせいで部屋の光は
ピンクだったけど太陽の明るい光が
私と誠くんを照らした。
「ねえ、恵美ちゃん。コレ何?」
誠くんが拾ったもの...。
それは.....
「だっだめえええ!」
私はすぐにそれを奪い取った。
「あー、ごめんごめん。でも別に
彼氏だしそれくらいいいじゃーん♪」
なっ///
誠くんが拾ったのは...私の下着。
ちゃんとしまっとけばよかったー。
もう恥ずかしい...。
誠くんはこういうこと気にしないから
だいぶ不安.....。
よく私がとりこんだ服もしまってくれるのは
ありがたいけど勝手にタンスを開けて
しまうし.....。
デリカシーがないっていうか...
「恵美ちゃん。ケーキ食べよ♪」