女たらしな我が主
ここ、じゃなかったかな。

思わず、廊下に座り込んで、耳を澄ます。

「会いたかった。

私が、どんなに自由に動き回れない身かお考えください。

そこを押してもここへ是が非でもと参ったのです。

私のこの気持ちを、今日こそお分かりください」

・・・奏ちゃんの声で、光様が口説いてる。

どう考えても、言いなれてる口調。

きっと、どんなとっさの場合でも、口をついて出るに違いない。

なんて軽い奴。

誰がそんな言葉にだまされると言うんだ。

あきれていると、

女のヒトの声がする。

はっきりは聞こえないけれど、はっきりとは聞きたくないような、雰囲気になってきてる。
< 9 / 39 >

この作品をシェア

pagetop