わたしとあなたのありのまま ‥3‥
「なんで? 聞いてよ。俺、この学校に好きな子居るから、だから……」


「へぇ、そうなんだ。わかった、わかった、よしよし」


適当に返しながら、空いている方の手で、私の手首を握ったままの冬以のそれを剥がそうと試みる。


けれど冬以は離してくれず、それどころか一層きつく握り締められた。



「『好きな子』が誰か聞かないの?」


「聞かないよ。冬以が誰を好きだろうと私には関係ないもん。興味ないし」


平静を装って答えてはみるものの、変な汗が首筋を伝う。何だこれ?



「アイツとまだ、付き合ってんの?」


「え? 私のこと? 急に話題変わった」


おっかしぃー、なんて。わざとらしく笑い飛ばしてみる。



「話題変えてなんかないよ、続きだよ」


「う……」



冬以に――

私なんかの浅はかな誤魔化しは効かない。


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