わたしとあなたのありのまま ‥3‥
『どうだった?』


大袈裟なぐらいに口を大きく開閉させて、その動きだけで綾子が問う。


何だかんだ言っても、綾子は私のことが心配で仕方がないんだ。彼氏に対してはデレデレだけど、親友に対してはツンツンデレなのです。



親指と人差し指で輪っかを作って、オッケーのサインを返して微笑めば、綾子は親指を立てた右手を、こちらに向かって小さく突き出し、その口は『グッジョブ』と動いた。





「仲直りできたんだ、良かったじゃん。まあでも、時間の問題だとは思ってたけど」


五時限目終了後の休み時間。綾子は自分の机の上に頬杖をついて、どうでも良さそうに言った。



なんだ、心配なんかしてないじゃん。



『好き』だとか『俺に抱かれてみない?』だとか。冬以に色々言われたこと、綾子には黙っておいた。

隠す必要もないけど、わざわざ報告する必要もないかなって。


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