わたしとあなたのありのまま ‥3‥
「てかさ、ほのかがモテ期とか、初耳なんだけどー」

ナルちゃんがクツクツ笑いながら言う。



「うん、ごめん。何か私、とんでもない勘違いしてたみたい。ごめん、ほんと、ごめん」

すっかり動揺してしまって、とにかく平謝り。



「別に謝んなくてもいいよー。勘違いなんて、誰にでもあるんだからさー」

ナルちゃんは、「よしよし」と私の頭を撫でた。



その勘違い、元はと言えばナルちゃんの心にもないお世辞が原因だ。


でもこの時の私は焦燥しきっていて、全くそれに気付かなかった。

微かな違和感は感じていたんだけどね。





午後1時きっかりに、二年女子によるダンスショーは始まった。



体育館を真ん中で2つに仕切っていたネットは一時的に解放されていた。


全面に満遍なく散らばる体操着姿の生徒たち。

その丁度真ん中辺りに私とナルちゃんは居た。


< 191 / 340 >

この作品をシェア

pagetop