わたしとあなたのありのまま ‥3‥
私との一日デートの代償が、この魅惑のエンンターテイメント?

安過ぎる。


安っぽい男だな、冬以は。



「あーあ、ダンス始まっちゃったな。秋山さん、もうこれ、冬以先生とデートするしかねぇな?」

山田が隣の私を見下ろして言う。


申し訳なさそうに眉尻を下げて、でも口元はフニャンと緩んでいて。



てめっ、明らかに笑い堪えてんだろ?



「酷いよ、山田。ハゲればいいのに」


「いいじゃん、一発や二発、減るもんじゃねぇし」


「いっ、いっぱつ、にはつぅ?」


「あれ、何赤くなってんの? やだ、秋山さんたら。今、良からぬ想像したわね?」


「誰だよ、お前?」


もう本当にムカつく。

山田こそハゲればいいんだ。そしてセラちゃんにフラれてしまえ。



大体、この山田の彼女があんな美少女だなんて、それ自体、きっと何かの間違いなんだから。

不慮の事故なんだから。


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