わたしとあなたのありのまま ‥3‥
ナルちゃんも言いたいことを言ったらスッキリしたみたいで、それ以上は責めたりせず、またふらふらーっと教室内を移動して、仲の良いグループの輪にすうっと溶け込んだ。



正直、欲張りだと思われようが言われようが、どうでも良くて。


田所に何て言おうって、それを考えるたびに憂鬱な気持ちになる。



「はぁー……」

自分の席に腰掛け、巨大な溜息を吐き出しながら、両腕を思いっ切り前に突きだして机の上に突っ伏した。



「おい、聞いたぞ、この八方美人」


頭の上に降って来た言われのない中傷。声の主なんか、確認しなくてもわかる。



「それ言わないで。綾子さん」

顔を伏せたまま返した。



「おはよう」

挨拶と共に、ガタッと椅子をずらす音が聞こえ、綾子が私の前の席に座ったのだと知る。


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