わたしとあなたのありのまま ‥3‥
翌日の日曜日は、自分の部屋に閉じ篭りっきりで過ごした。
トイレだけは、もちろん行ったけど。
お昼に田所から送られてきたメール。
受信ボックスを恐る恐る開けば、
『おいブタ』
の一言。
いたずらメールかっ! とつっこみたくなったけど。
普段はメールを送ってくることなんかほとんどない田所だから、やっぱり昨日の冬以とのデートのことが彼なりに気になっているのかなって。
そんな風に感じて、一層気持ちが沈んだ。
『何? ハゲ』
話題を探せば、昨日の失態報告しか思い浮かばず。
いつもの悪口を返せばすぐ、田所から再びメールが届く。
『ハゲてねぇわ』
『ハ・ゲ・ろ』
『ブ・タ・れ』
何それ、ブタの動詞形?
『ブタらない ブタります ブタる ブタれば ブタろう?』
ならばと、ブタの五段活用を送り返し、その目的も何もない無駄さに、一人、苦笑を漏らした。